シミュレーション仮説
宇宙の歴史から見れば、人類の歴史はほんのわずかである。
ほんの少しの進歩さえあれば、ゲームと現実の境目はなくなる。
ニック・ボストロム 哲学者
1 人類が仮想現実を作り出すことは技術的に不可能、またはそこまで発達する前に人類は絶滅する
2 人類は仮想現実を作り出すことに興味はない
3 人類が住んでいる世界は仮想現実である
小松左京 日本のSF作家
炭酸カルシウムを定着させて、共同骨格を作るという点で珊瑚礁を作ることと人間がコンクリートで近代都市を作ることとはどれほど違うのか?
自然科学を人たちの中で定着している考え方
生物が行うことは、その生物よりも高い次元で行っている別の生物が存在している可能性を持つ
つまり、現在人間が行っているシミュレーションと同等の又はそれよりも高いレベルでシミュレーションを行っている生物が存在するかもしれない
人間の脳そのものをシミュレートできることを意味する
人類がそこまで辿り着けるかもしれないということは人類よりも高い次元でそれを行う者が出現する、もしかするとすでにたどり着いているものがいる可能性がある
シミュレーション内で生み出された者は、シミュレーションによって自らシミュレーションを作り始める
宗教 神
人間は自らよりも高次に存在するものに昔から勘づいており、コンピュータが存在しない昔の人間たちはそれを宗教として体系付けて行ったという仮説も考えられる
高次のものを表現する方法が宗教からコンピュータによるシミュレーションになったのではないか
シミュレーションの中に存在するのであれば願いごとが叶う時に理論的に整合性のない現象「超常現象」が時々見られるのではないか、そう言った現象が存在すればシミュレーション仮説の証明に近付くという意見がある
しかし反対に、願い事が叶う過程が理論的、理屈に沿った形になるようにプログラムされているので、我々がそれを気づくことはできない、という反論もある
言い方を変えれば、我々は数学的な理論に支配されているとなるが、その言葉は正確ではなく、我々が数学的な理論そのものである、が正しい言い方だろう
マックス・テグマーク MIT
宇宙に関することは理解が深まるほど数学的な法則に基づいていることがわかる。
そして数学的に存在する全ての構造は、物理的にも存在する