まんどりるンパッパ

嘘をつかなくても生きられる生活を目指して。

茶封筒開封

総務部の方から声を掛けられ、先月分の給料明細が入った茶封筒を手渡された。私はそれをカバンの中に隠すように急いで入れることはなく、その場ですぐに開封し、より大きな数字がどこにあるかを探すのだった。
こう見えて一応普通の感覚も持ち合わせているため、給料明細をデスクで即座に開封するなどというのは卑しい行為だとはわかるのだが、私にとって、いや誰にとっても、でもやはり今の私にとっては特に、お金は非常に重要なのであるからして、仕方のないことだと分かって頂きたい。
端的に言えば、お金が欲しい。ただそれだけ。
何をするにもお金がいる。裕福な家庭に生まれることができた先天的アドバンテージを持つ大学受験生が併願校を増やせるように、お金がそのまま可能性になる世の中の仕組みだ。
何とか今日を生きていこう。生きるなら今日以外にない。